
先日都内へ行った際にSOPMPO美術館で開催中の「モーリス・ユトリロ展」を観ようと
新宿の高層ビル群の中にあるこの美術館に初めて行きました。
ユトリロの絵は各種展覧会で観たことはありますが特別展でまとめて観たかったです♪
20世紀前半に活躍し没後70年を記念して開催された展覧会、初期から晩年の作品まで、
ポンピドゥー・センター内の『フランス国立近代美術館』からの作品約70点と
ユトリロ協会から提供された各種資料、見所いっぱいです。
ユトリロはパリの街並みを描いた風景画で知られるエコール・ド・パリの画家、
母親の影響で幼少期からアルコール依存症になり治療の一環として絵画を始めます。
初期の「モンマニー時代」から絵画に人は全く登場しません。


重たい空の色、パリの街の白壁を独自の技法で独特な質感で表現した「白の時代」、
伝統的な絵画とは一線を画する画風で、絵には砂や大理石の粉等も混ぜ込んでいます。


白壁の色はどれも微妙に違い、尖塔のある風景を好み教会や時計台の絵も多いです。
晩年はベルギー人女性と結婚して精神が安定し、
「色彩の時代」と呼ばれる鮮やかな色彩を使用した作品が多く、
そこに集う人々もたくさん描かれ、ユトリロの幸せな気持ちが溢れ出ていました!


SOMPO美術館と言えば、世間をあっと言わせた大ニュースとなったこれが!!
フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》1988年12月
制作から約100年後の1987年、安田火災海上保険(現損保ジャパン日本興亜)が、
一枚の絵の取引としては当時最高額の約53億円(当時の為替換算)で落札しました!
まさに日本のバブルの象徴、世界から「JAPN as No.1」と言われていたころの話です。
同じモチーフの「ひまわり」は今、世界に6点あり、私が今までにいくつか観た中で、
色も構図もバランスが取れたとても良い「ひまわり」だな!と思いました。
縦 92.1 cm × 横 73 cmと大きく立派、ガラスが嵌め込まれた壁の中にあり素敵でした☆
入場した人は誰でも見られて、写真を撮っても良いというのも良かったです!
