
角田光代さんのエッセイ本を読みました。
(検定試験が終わったので、やっとこれから読書に励めます!)
エッセイのテーマは「旅」、旅好きの私は「そうそう!」「あるある!」と共感しながら読書。
角田さんは大学生の頃から海外(特にアジア方面)を数多く旅し、
今でも旅関係の仕事は断らずに受け、海外へは年に二度ほど、国内は三、四度旅しているそうです。
そんな角田さんは、方向音痴で地図も時刻表も読めず、語学はダメでビビり「旅慣れない」とのこと。
どんな旅であっても疲れて帰ってくるのに、それでもなぜ、休みができると旅に出ようと思うのか・・・。
各種文芸誌、雑誌、JR東日本の車内誌、コラム欄に書き綴ったエッセイをまとめた本です。
私は、飛行機や新幹線、特急電車に乗ると、前の席のポケットに入っている雑誌を必ず読みます。
海外への飛行機内で外国語の機内誌でも、写真を見たり英文なら読んでみようとします。
JR東日本の車内誌『トランヴェール』の中で、角田さんのエッセイを読んだことがあります。
わずか1ページの短いエッセイであるのにもかかわらず、
ストーリーには初めと盛り上がり、そして終りがあり、読み終えて涙ぐみました。
私が読んで心を動かされたあのエッセイも、本の中に収録されていました!
この作家のエッセイは面白い、そして観察眼と言葉の選び方にハッとさせられます。
最終章にはNGO「プラン・ジャパン」のキャンペーンで訪れた、
マリ、インド、パキスタンのルポルタージュも収録されています。
女性の人権が侵されている国々、その現実の厳しさに作者と一緒に考えさせられました。
最近、電車の旅の楽しさをまた思い出しています。
学生の頃、私はバイトして10万円貯まると、1週間~10日間の旅に出ていました。
青春18きっぷで夜行列車に乗って九州まで行ったり、自動車で北海道で長距離を走ったりと、
北海道から九州・沖縄まで(四国以外)、学生の頃にほとんど日本中を旅行しました。
お金はないけれども時間はたっぷりあったあの頃の旅、楽しかったです。
ユースホステルや国民宿舎や民宿になるべく安く泊まって、
遅くまで話し込んだり、遠くから来た人と友達になったり、雑魚寝するのさえ楽しかったです。
知り合いの方が今、ポーランドを旅行中で、LINEで送ってくださる画像を見ていると、
「秋のヨーロッパ」の美しさにあらためて感動させられます。
ここ数年はアジア旅行が続いていたけれど、ヨーロッパにまた行きたい!と思う昨今です。