
お正月休みに訪れたタイ・バンコクが気になっています。
その地を舞台にした映画2本をDVDで見ました。
2本とも舞台は19世紀のシャム(タイ)王国。
国王ラーマ4世の王太子(後のラーマ5世)の教育係として雇用されたイギリス婦人アンナ・レオノーウェンズが、
文化の違いに悩まされながらもしだいにお互いに理解を深めて行く過程を描いたものです。
タイ仏教の改革と列強諸国との外交に努めたラーマ4世は、
イギリスから家庭教師を招き入れ、西洋の教育を子弟に行いました。
同じ時代設定で2本見たのですが、1本目のタイトルは「王様と私」。
原作はマーガレット・ランドンが1944年に発表した小説『Anna and the King of Siam』(アンナとシャム王)。
1956年に製作されたアメリカ映画で、主演は王:ユル・ブリンナー、アンナ・レオノーウェンズ:デボラ・カー。
スキンヘッドのユル・ブリンナー、若い頃を初めて見ましたが格好良いです♪
ミュージカル映画なので歌と踊りがたくさん登場しますが、
王とアンナが躍る場面の曲があの「Shall we dance?」だったことにビックリ!
日本の人気映画「Shall we ダンス?」はここから音楽を持ってきたのですね。
ただこの映画の王様は、スキンヘッドでいつも上半身裸だったりしてややワイルド。
アカデミー賞5部門を制覇した名作ですが、タイでは王様の野蛮さ(?!)に上映・上演が禁止されているそうです。
もう一つのタイトルは「アンナと王様」。
1999年のアメリカ映画で、原作はアンナ・レオノーウェンズの手記『英国婦人家庭教師とシャム宮廷』です。
主演の王様を演じるのは香港映画界のスター(だった)チョウ・ユンファ、
家庭教師のアンナを演じるのはジョディ・フォスター。
この映画のすごいところは、総製作費90億円という豪華さ!!
タイは王様を大変敬う国なので、国王をネタにした映画の制作など協力しない!とタイでのロケを断られ、
マレーシアにバンコクと同じような街や寺院や遺跡を造ってしまったらしいです!
その王宮は張りぼてではなく、本物と全く同じように大理石や紫檀の木を使い、彫刻し、庭を造園し、
エキストラ5000人ゾウ19頭の衣装には全長15kmもの布地を使ったという素晴らしさ。
しかも気温は常に40℃以上、時には49℃にもなったという過酷な環境だったそうです。
映像は綺麗で内容も出演者も良かったし、メイキング映像や監督のコメントがすごく面白かったです。
今、タイにはまっています。
「サワディーカー。」「コップンカー。」♪