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夏川草介 著 『エピクロスの処方箋』

夏川草介 著 『エピクロスの処方箋』(水鈴社)読了しました。

2026年本屋大賞ノミネート作、面白くてサクサク読み進められました。

 

前作の『スピノザの診察室』は2024年本屋大賞第四位&京都本大賞受賞、

さらに映画化が決定した感動作、その続編です。

作品の中には

「医療では、人は救えないんだよ」

「君はここまで来るために、何人の患者を死なせてきた?」

著者の夏川さんは現役医師、モチーフは医療でありながら哲学者の言葉が出てきます。

 

「スピノザ」は哲学者、名言「生きとし生ける者には必ず終わりが訪れます」は、

死がすべての生命に避けられない事実であることを示しており、この真理を理解し、

死を受け入れ、生をより価値あるものにしようとするべきだと考えました。

今作の「エピクロス」は古代ギリシャの哲学者、快楽主義の祖と言われる人物で、

快楽の本質は、本来は何よりも「精神の安定」であると言います。

心に悩みがないことと、肉体に苦痛がないこと、そして「孤独ではないこと」が大切、

幸福に生きるとは?幸福と快楽とは何が異なるのか?考えさせられます。

 

作中では何人かの方が亡くなり、最期の時はご本人・ご家族の姿に心打たれました。

主人公のマチ先生に終末期を診てもらいたい…技量あり人間力溢れるお医者さんです。

本屋大賞候補作5冊読了、大賞発表の4/9までに気になる本は読了したいです!